国鉄時代を代表する直流用近郊型車両です。
2扉の旧型車両を置き換えるべく、既に3扉近郊型として登場していた交直流用401系・421系をベースとして設計された形式です。そのため、低運転台タイプはなく、すべて高運転台タイプとなっています。
1962年に111系が東海道線・横須賀線で登場しましたが、翌年1963年には、モーターをパワーアップした113系へと移行しています。
113系は、1963年から1982年までの間に2900両も製造されました。たため、本州の温暖な地域を走る直流の平坦路線でその姿を見かけることができます。勾配が多い路線や、寒冷地帯で活躍する115系と合わせれば、その活躍範囲は非常に広いです。それだけにバリエーションも多く、グリーン車や地下線対応、体質改善車、先頭車化改造車なども存在します。
なお、113系は 中間電動車として製造されたため、先頭車はクハ111-で、中間車はモハ113-or112のように組成されてる場合が多いです。
現在は223系・313系・E231系など後継車両に置き換えが進んでいます。
111系は四国にわたったものの、2001年で運用終了しています。
車内は基本的にセミクロスシートとなっています。(4人がけボックスシートと、扉付近はロングシート)
JR東日本に存在したグリーン車は、2人掛け転換クロスシートです。
JR西日本の体質改善車は、223系並の転換クロスシートを装備し、車内外ともに新車と見間違えるほどのリニューアルを施されています。
JR西日本:阪和線・紀勢本線(きのくに線)・大阪環状線・福知山線・舞鶴線・小浜線・山陰本線・湖西線・草津線・山陽本線・瀬戸大橋線・赤穂線・宇野線など
JR四国:予讃線(観音寺まで)、土讃線(琴平まで)