0系は、日本最初の新幹線車両である。
昭和39年の東海道新幹線開通と同時に登場し、昭和61年までの長きに渡り製造された。
当時としては最高速度210km/hは世界最速で、世界中にその名を知らしめるなど、『夢の超特急』の名ににふさわしい性能を誇っていた。
最盛期は食堂車やビュッフェも備えた本格的な編成だったが、後継車両が続々と登場するとともに徐々に勢力を狭め始めた。
1999年9月に東海道新幹線から引退した後は、山陽新幹線で『ウェストひかり』号や『こだま』号として短編成ながら活躍していた。
しかし、車両の老朽化や後継車両の登場による高速化により、2008年11月30日をもって44年間の定期運用を終了した。
2008年12月にはさよなら運転が行われ、44年間の歴史に幕を閉じた。
日本各地に先頭車が保存されているほか、イギリスの国立博物館にも展示されている。