最近、阪堺電気軌道阪堺線恵美須町駅の2番線が使用中止になり、線路配線も変化しています。
阪堺電車の駅で線路配線が変化するのは、上町線の住吉~住吉公園駅間の廃止以来のことです。
2番線が使用中止になったのは8月上旬の模様で、ロープで立ち入り禁止になっていました。
一部屋根も撤去されています。
2番線使用中止に伴い、駅先端にあるダブルクロスポイントの一部を撤去して1番線のみに出入りできるよう改造されると思っていました。
しかし、意外なことに、少し離れたところで上下線が合流するように変わっていたのです。ダブルクロスポイントはすべて撤去され、普通の線路に変更されるようです。
近くの踏切から見た様子です。
駅の手前で線路が合流し、単線となってホームに入っていく様子がわかります。
以下の写真は、2013年12月に撮影した写真です。
有名な家電メーカー【SHARP】の看板が目立っていますね。少し前は、2番線に団体臨時列車が止まっていることが多かったようです。
2014年9月撮影、恵美須町駅2番線に停車しているモ161号車です。
山尾の看板が掲出されていますので、山尾さんの貸し切りだったのでしょうか。
このように、恵美須町駅2番線は団臨が使っていたようですが、天王寺駅前駅みたいに縦列停車にするのかもしれません。
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さいごに・・
恵美須町の駅がここまで寂れるとは思いもよりませんでしたね。
一時期は平野線の電車が発着してた3番線まであったころが最盛期だったのかもしれません。日本橋電気街で最もにぎわってるのが、ヲタロードなど難波周辺となり、恵美須町周辺は電気店・コンピューターを扱う店より免税店のほうが活気があるという有様です。昔はいろいろなお店がずらりと並んでいて楽しかったのですが・・
現在は3番線の跡地は埋められています。
線路配線の改良の文章を書いていて、上町線の住吉駅~住吉公園駅が廃線になった理由が、設備の更新に何億円とかかるのがネックだった・・・というのを思い出しました。
阪堺線は乗客の減少が続き、2014年ダイヤ改正で日中の本数が5本から3本に、2019年ダイヤ改正では3本から2本に減便されたことで、2線使わずに1線のみで対応できるので、維持費のかかる設備を撤去・・・ということなのかもしれません。ダブルクロスポイントを片開き分岐器1台に変更することで、保守点検の手間や費用が節約できます。
今後、2番線のあった部分はどうなるのか気になりますが、通天閣や新世界への観光客が増えてるので、何らかの集客施設や宿泊施設に転用する可能性もありそうですね。