先日、ツイッターを見てると、こんなツイートがタイムラインに流れてきました。
そのページとは、JR西日本ホームページの法人向け情報内にある、調達計画というページにリンクされている『JR西日本の保有車両一覧』のことでした。現在JR西日本が所有している各型式の導入年と車両数が一覧で見ることができます。
その中で、特に話題となったのが、左下の3行で書かれている内容でした。
現在運行されている車両の置き換え計画が書かれていたのです!
順番に見ていきましょう。
(2021/09/03追記)JR西日本公式ホームページ『
JR西日本の保有車両一覧』が更新され、車両置き換えに関する記載は、381系のみとなりました。以下は、一覧ページ下部にある車両置き換えに関する記載のスクリーンショットです。
*113系・117系、681系・281系・283系の置き換えに関する記述が削除されました。社会情勢により、JR西日本の利用客数が減少し、厳しい状態となっています。そのような中、新型車両の置き換えを延期あるいは白紙にせざるを得ない状況になったのでしょう。今後に関しては全く予想できず、成り行きを見守るしかないですね。。
2020年~2023年
225系100番台新製、221系奈良所集約、201系廃車
(2020/09/28追記)
こちらの動向については、上記の計画では触れられていませんが、南アーバン地区の車両に関係するため追記しております。
2020年2月19日、JR西日本より、在来線車両の新製投入に関する発表がありました。
2022年~
381系置き換え
伯備線の特急『やくも号』で使われている381系約60両が、今から4年後の2022年から置き換えをスタートし、1年間で置き換える計画です。
特急くろしお号から撤退した今、特急やくも号で最後の381系として活躍しています。
現在はゆったりやくもとしてリニューアルされていまして、先頭車の形状が数パターンあってなかなか面白いです。
新型車両は振り子型特急車両になると思いますが、2023年に敦賀まで延伸される北陸新幹線の開業に伴い余剰になった、683系が回ってくる可能性も無きにしも非ずですね。理由は、同じ381系を使用していた『くろしお号』の置き換えが、非振り子型の287系と289系だったためです。
果たして振り子型の新型車両になるかどうか注目です。
(2021/09/03追記)JR西日本公式ホームページ『
JR西日本の保有車両一覧』が更新され、置き換えは2023年~2024年となりました。
▼パノラマ先頭車が連結された381系スーパーやくも号(現在はやくも号に統合)
▼やくも号(簡易貫通型先頭車)
113系・117系置き換え
ほぼ同じ2022年から、113系・117系合計170両の置き換えもスタートします。
こちらは、2022年から2025年の3年計画となっています。
両型式で170両もいましたっけ・・
近キト 113系・・4両×16編成=64両
117系・・8両×2編成=16両、6両×6編成=36両 合計96両
近ヒネ 113系・・2両×2編成=4両
117系・・4両×5編成=20両 合計24両
福フチ 113系 2両×6編成115系 2両×1編成 合計14両
*福フチの情報を名無しさんより情報提供いただきました。有難うございます。また、掲載が遅くなりましたことをお詫びいたします。
(2022/05/10追記)3月ダイヤ改正後、減便により余った223系が京都支所に集結しております。京都支所には宮原支所・網干所のみならず日根野支所からも転属しており、京都支所の113系・117系を置き換える計画があるものとみられます。
(2021/09/03追記)JR西日本公式ホームページ『
JR西日本の保有車両一覧』が更新され、置き換えに関する記載が消えました。
近畿圏では134両となります。ただし、近キト117系T2編成(8両編成)1本が、ご存じのようにWESTEXPRESS銀河号に改造されているため、除外されている可能性があります。
となると、そのほか113系が所属しているのは、
岡山 113系・4両×7編成=28両
117系・・4両×6編成=24両 合計52両
合計186両(WE銀河号の分を除くと178両)となります。(間違っていたらごめんなさい)
(2022/05/10追記)京都支所117系のうち、S3編成(6両編成)が3月2日に廃車回送されました。団臨用のT1編成(8両編成)が5月に引退する計画です。また、下記のS99編成も昨年9月に引退しています。
(2020/09/28追記)近ヒネ113系・117系は、227系によりすべて置き換えられました。なお、117系のうち1編成は、京都総合運転所にて117系S99編成として残っています。
2024年~
681系・281系・283系
2023年に381系の置き換えが終わって、JR西日本から国鉄型の特急車両が全て引退したと思いきや、なんと2024年から3年間かけて、681系・281系・283系の置き換えが始まります。
これからの形式は、JR西日本発足初期に製造された車両です。
昨年、JRグループは発足から30年を迎えました。JR初期に製造された車両ももはや新型車両ではなく、置き換え対象になってきているのです。
(2021/09/03追記)JR西日本公式ホームページ『
JR西日本の保有車両一覧』が更新され、681系・281系・283系の置き換えに関する記載が消えました。社会情勢により特急列車の乗客が減少し、特に281系の稼働率が低くなったため、白紙になったものと思われます。283系については、現在のゆとりあるダイヤや運用で延命を図るのではないでしょうか。
681系
681系は、北陸本線の特急『サンダーバード号』としてデビューし、特急『はくたか号』の運用にも就いていました。現在は『はくたか号』から『しらさぎ号』に変更となっています。
最初の車両(試作車、上記写真の前6両)が登場したのは1992年(平成4年)のことです。
置き換えが始まるころには、製造から32年が経過することになり、さすがに寿命となるかもしれません。
(以下2020/09/28/追記)また、2023年には、北陸新幹線が敦賀まで延伸開業します。そのころには、681系・683系に大幅な余剰が出る可能性が高いです。恐らくですが、681系は全編成廃車、683系0番台は『しらさぎ号』(名古屋・米原~敦賀)、4000番台は『サンダーバード号』(大阪~敦賀)に分けられるかもしれません。まさか、伯備線の特急『やくも号』に回る可能性もありますが、どうなるかか・・
281系
281系は、1994年(平成6年)の関西国際空港開港とともに、特急『はるか号』としてデビューしました。女性のくびれをイメージした先頭車のデザインと、大きな荷物室が特徴でした。一時期は利用が低迷し本数が減らされましたが、現在はかなり好調のようです。
その281系もついに新型車両にて置き換えるようです。並行して走る南海電鉄の特急『ラピート』50000系は現在更新工事が進んでおり、対照的な結果となりました。
(以下2020/09/28/追記)
新型車両は
271系として登場し、追加で基本編成が9編成、付属編成が3編成製造されると思われます。現在は付属編成のみ6編成が日根野所に所属しています。
283系
283系は、1996年(平成8年)に、特急『オーシャンアロー号』としてデビューしました。制御式振り子を採用し、乗り心地の向上とスピードアップを図っています。イルカの顔をイメージしたスピード感あふれる先頭車のデザインと大きな窓が特徴です。
この283系ですが、当初は京都~新宮間をフルスピードで走っていましたが、最近は運行区間の短縮、スピードダウンで活躍の場が狭まってきています。また、故障が頻発するため一時期は廃車計画が浮上していたようです。この置き換え計画が始まるころには製造から28年になり、最近の状況も踏まえて廃車になるのでしょう。後継車両はワクワクするような、乗ることが楽しくなるような車両を期待したいところです。
大和路線の201系
大和路線の201系については、2024年度(2025年3月)まで運行予定となっている模様です。こちらの記事で、JR西日本広報担当様からのコメントがありました。最盛期は22編成所属していましたが、疎開回送や廃車になった編成を除くと、残り8編成となりました。昼間の普通電車にも221系が運用されており、2025年3月に予定されているであろうダイヤ改正で引退するものとみられます。あと数年は活躍する光景を見ることができそうですね。