新幹線
東海道・山陽新幹線
『のぞみ号の利便性向上』
早朝・夜間の「のぞみ」30本(定期13本・臨時17本)を速達化します。東京を6~7時台・20~22時台に発車する下り列車16本と、8~9時台・21時~23時台に到着する上り列車14本の所要時間を短縮し、東京~新大阪間では最大6分短縮します。
N700A系・N700S系効果ですね。1分・3分短縮させるだけでも大変なのに、6分短縮は非常に大きいと思います。このため、東京~新大阪間での定期「のぞみ」号の平均処理時間は1分短縮されて2時間28分となっています。
博多・小倉・新山口から東京に 10 時台の到着が可能に
のぞみ2号(博多6:15発東京行き)の時刻が変更になります。新ダイヤでは博多6:00発となり、新山口に新規停車しますが、所要時間が短縮されるため、新大阪には8:28分に、東京には10:57分に到着します。博多から5時間以内に東京に到着するのは初めてのことです。
姫路から東京に8時台の到着が可能に
のぞみ82号(姫路6:00発東京行き)は、東京に9:00に到着していましたが、所要時間短縮に伴い東京着が8:57となります。姫路から3時間以内に東京に到着するのは初めてのことです。
広島・福山への最終列車が東京 20 時台の発車に
のぞみ109号(東京19:51発広島行き)は、広島に23:52に到着していましたが、所要時間短縮に伴い東京発が20:00発となり、広島着が23:54着となります。東京から福山・広島へ20 時台に発車するのは初めてのことです。
▼西明石駅を通過するN700系
「こだま」「ひかり」の一部を見直し
新大阪→博多
- こだま835号 岡山6:57→広島8:05
- こだま783号 新下関8:16→博多8:42
- こだま839号 広島8:55→博多10:35
- こだま863号 新大阪16:32→岡山17:44(岡山~博多間のみ運転)
- こだま789号 広島19:55→博多21:57
- ひかり521号 岡山21:09発→広島22:19(東京~岡山間のみ運転)
- ひかり593号レールスター 新大阪20:27→博多23:46
博多→新大阪方面
- ひかり590号レールスター 博多6:00→小倉6:16
- こだま770号 小倉6:21→新下関6:30
- こだま836号 広島6:35→岡山7:39
- こだま850号 岡山14:49→新大阪16:12(博多~~岡山間のみ運転)
- こだま866号 博多17:19→岡山20:50(岡山~新大阪間のみ運転)
- こだま874号 博多19:54→広島21:32
*太字は500系充当列車
多数の「こだま」号に運転区間短縮や取りやめが発生していますね。利用率が悪かったのでしょうか。一番ショックなのは、こだま850号~863号の岡山~新大阪間運転取りやめですね。この列車はノーマル塗装の500系が充当されており、夕方ごろとはなりますが、見学・撮影にはもってこいの列車でした。
また、時刻表2月号が発売されるまでは、500系がどの列車に充当されるか気がかりなところです。
▼夜の新大阪駅で発車待ちをする500系こだま号。来年ダイヤ改正でどうなるか・・??
山陽・九州新幹線
「さくら」「みずほ」の一部を臨時列車に
以下の「さくら」号・「みずほ」号は予定臨に格下げとなります。
新大阪→鹿児島中央
- さくら545号 新大阪7:15→鹿児島中央11:20
- さくら549号 新大阪9:23→鹿児島中央13:41
- さくら559号 新大阪14:06→鹿児島中央18:09
- さくら569号 新大阪18:18→鹿児島中央22:36
- みずほ615号 新大阪19:55→熊本行き22:56着(多客期のみ鹿児島中央行き23:40着。熊本で「つばめ号」に連絡」)
鹿児島中央→新大阪
- さくら548号 鹿児島中央9:35→新大阪13:38
- さくら552号 鹿児島中央11:06→新大阪15:28
- さくら564号 鹿児島中央15:05→新大阪19:28
- さくら570号 鹿児島中央18:07→新大阪22:21
▼西明石駅を通過するN700系「さくら号」
北陸新幹線
以下の「かがやき」号は予定臨に格下げとなります。
東京→金沢
- かがやき511号 東京16:24→金沢18:53
- かがやき517号 東京19:24→金沢21:53
東京→金沢
- かがやき504号 金沢7:49→東京10:20
- かがやき517号 金沢9:47→東京12:20
*つるぎ716号・726号はダイヤ改正後、毎日運転となります。
▼東北新幹線上野~大宮間を走行するE7系
在来線特急
紀勢本線(きのくに線)「くろしお号」、関西空港線「はるか号」
「くろしお」号の一部が予定臨に
以下の列車が予定臨(金曜・土曜・日曜・祝日)の運転となります。(前回ダイヤ改正と同じ列車)
新大阪→紀伊田辺・白浜・新宮
くろしお 5号 新大阪 9:30→新宮13:53
くろしお15号 新大阪14:15→白浜16:47
くろしお31号 新大阪21:15→紀伊田辺23:41
新宮・白浜→新大阪
くろしお 18号 白浜11:20→新大阪13:50
くろしお 30号 新宮15:04→新大阪19:20
くろしお 34号 白浜18:20→新大阪20:50
▼鶴ケ丘駅を通過する287系特急「くろしお」号
くろしお号の運転時刻見直し
くろしお6号(海南6:16(土休日6:28)発新大阪行き)は、運転時刻を変更します。ダイヤ改正後の時刻は以下のようになり、ほかの特急列車と合わせて日根野~新大阪間では約25分~30分間隔で特急列車が利用できます。
海南6:39発→和歌山6:50発→天王寺7:44着→新大阪8:05着
*ダイヤ改正後、くろしお号は全車指定席となります。
新大阪8時台に特急が到着するということで、ビジネスでの利用に便利になるでしょうね。間隔があくことで、利用しやすくなるのは嬉しいことです。ただ、全車指定席なので、実質値上げになるのは困りました。。
特急「はるか号」の一部が運転再開
ダイヤ改正後、特急はるか7号・10号の運転を再開します。(以下は平日時刻)
- はるか7号・・京都7:13発→関西空港8:51着
- はるか10号・・関西空港9:12発→京都10:34着
▼新大阪駅を通過する281系特急「はるか」号
北陸本線「サンダーバード号」・「しらさぎ号」
以下の列車が予定臨(金曜・土曜・日曜・祝日)の運転となります。
特急サンダーバード号の予定臨列車
大阪→金沢
- サンダーバード 15 号 大阪10:12→金沢12:56
- サンダーバード 29 号 大阪15:12→金沢17:55
- サンダーバード 43号 大阪19:12→金沢21:53
金沢→大阪
- サンダーバード 4号 金沢 6:07→大阪 9:06
- サンダーバード29号 金沢14:57→大阪17:36
- サンダーバード46号 金沢19:08→大阪21:49
特急しらさぎ号の予定臨列車
米原→金沢
- しらさぎ55 号 米原13:55→金沢15:48
金沢→米原
- しらさぎ58 号 金沢10:48→米原12:45
▼熱田駅に引き上げる、特急しらさぎ号
*ダイヤ改正後、特急サンダーバード号と特急しらさぎ号の指定席が1両増えます。
特急サンダーバード号の7号車は指定席に、特急しらさぎ号で9両編成で運転する場合は7号車が指定席になります。自由席は両列車とも5・6号車です。
山陰本線(嵯峨野線)・福知山線・京都タンゴ鉄道「はしだて」号・「きのさき」号・「こうのとり」号
以下の列車が予定臨(金曜・土曜・日曜・祝日)の運転となります。
(福知山・城崎温泉方面)
(新大阪・京都方面)
智頭急行線、山陰本線「スーパーはくと」号
今ダイヤ改正で初めて、特急スーパーはくと号に予定臨(金曜・土曜・日曜・祝日)が設定されました。予定臨の時刻は以下の通りです。
鳥取方面
京都方面
スーパーはくと6号 倉吉行き・・倉吉10:13発→京都13:48着
▼特急「スーパーはくと」号
京阪神と鳥取方面を概ね2時間間隔で結んで利用客も堅調だと思っていましたが、平日に限り4時間も空くことになりました。高速バスや高速道路との競争もあり、平日昼間は厳しいのでしょうか。京阪神間を座っていきたい場合は便利な列車でもあり、全時間帯での運転再開を期待したいところです。
南アーバン地区 各路線普通列車
大阪環状線・ゆめ咲線
・朝ラッシュ時の列車間隔が最短3分から4分に拡大
・平日の10時台~12時台および、20時台以降に大阪環状線とゆめ咲線を直通する列車の見直し(ゆめ咲線の本数に変更なし)
・16時以降に大和路線・阪和線から乗り入れる一部列車の見直し
3段目、毎時4本直通している快速列車の見直しがあるようです。現在は15分間隔で両線から大和路快速or区間快速と関空紀州路快速が4本ずつ乗り入れていますが、本数の調整があるのか、種別の変更(区間快速→大和路快速、関空紀州路快速→直通快速)になるのか、今から気掛かりなところです。
外回り(大阪→京橋→天王寺→新今宮→大阪)
7~8時台に概ね3分~5分間隔で運転していましたが、ダイヤ改正後の7時30分~8時台は最大4分間隔で運行されます。このため、列車本数が2本減少します。
天王寺駅からの最終列車
大阪行きの最終列車は23時58分発です。
大阪駅からの最終列車
天王寺行きの最終列車は0時02分発で、京橋行きの最終列車は0時15分発です。
内回り(大阪→弁天町→天王寺→京橋→大阪)
7~8時台に概ね3分~5分間隔で運転していましたが、ダイヤ改正後の7時30分~8時43分発迄は最大4分間隔で運行されます。このため、列車本数が4本減少します。
天王寺駅からの最終列車
大阪行きの最終列車は23時48分発です。
大阪駅からの最終列車
天王寺行きの最終列車は0時02分発です。
▼大阪環状線323系(60周年装飾+クリスマスツリー表示)
大和路線
・平日の概ね 16~21 時台において、柏原から王寺間の一部列車の運転を取りやめ、柏原発着と
します。
・概ね 19 時以降において、一部列車の運転を取りやめます。
朝ラッシュ時の本数について
JR難波・大阪方面快速電車
7~8時台の快速について、概ね4~7分間隔を、6分間隔に調整します。その影響で、7時台・8時台とも列車が1本ずつ減少します。(合計2本削減)
JR難波方面普通電車
7~8時台の普通について、概ね6~14分間隔を、12分間隔に調整します。その影響で、7時台は1本、8時台は列車が3本減少します。(合計4本削減)
大和路線は、朝ラッシュと夕方以降が見直しされるようです。普通電車が12分間隔になるのは少し減らしすぎではないかと思うのですがいかがでしょうか?昼間でも平野~天王寺間は混んでいますし、朝ラッシュ時ともなると相当な混雑ではないかと思われます。それでも削減し、221系を投入しようとするのですから、無茶するなと思う次第です。
現在は16時以降、20時まで6本ずつ運転されていますので、2~3本が柏原止まりになるのではないでしょうか。柏原以遠三郷までの利用者にとっては不便な改正となりそうです。
おおさか東線
おおさか東線の普通電車で運転している201系は、すべて221系となります。
奈良支所に221系が続々と転属してきており、10月ダイヤ改正より大和路線の一部普通電車に221系が充当されています。そしてついに来年の春、おおさか東線の全列車が221系での運用に変わります。
新大阪までの全線開業後、201系での運用はわずか3年間しかなかったことになります。こんなにも早く引退するのかと驚くばかりですが、201系は昭和56年から量産され40年以上走り続けた車両ですので、もうさすがに引退なのでしょうね。221系はトイレ付転換クロスシートなので、座れれば快適に移動できそうです。
また、新大阪と奈良を結ぶ直通快速は207系・321系での運用ですが、221系に変更になるのか注目したいと思います。
▼新大阪駅で発車を待つおおさか東線の201系と、梅田貨物線保安列車の221系
阪和線・関西空港線
・概ね 8~10 時台、16~17 時台において、区間快速の運転時間帯を拡大し、一部列車を見直します。
・概ね 10~15 時台の区間快速は、熊取から日根野間の運転を取りやめ、熊取発着とします。
・概ね 18~21 時台において、普通電車の運転間隔を概ね 12 分から 15 分間隔へと見直します。
・概ね 17 時以降において、一部の快速は日根野から和歌山間の運転を取りやめ、日根野発着とします。
今ダイヤ改正では、快速運転区間を縮小させる傾向にありますね。主に、天王寺発着の快速・区間快速が見直しになると思われ、快速の区間快速化で普通の運転区間も縮小させることができます。速達列車は関空紀州路快速に集約させる方針なのでしょうか。
まだ詳細な時刻が発表されてないので何とも言えませんが、天王寺から快速に座って和歌山へ行けなくなるのは不便ですよね。特急「くろしお」への誘導かもしれませんが、それならば、阪和間だけでも「くろしお」を増発し、指定席券を買いやすくしてほしいです。
また、夕方の普通電車の本数も15分間隔になるようで、並行鉄道のほうが便利になっています。大阪市内でJRが優位なポイントとしては、運賃が安い、車両が豪華、駅前駐輪場が無料である点ですね。1本のがしたら15分も待つのはつらいですので、なんとか概ね10分に1本を維持してほしいところです。
天王寺方面快速電車
7~8時台の快速について、概ね3~9分間隔を、6分間隔に調整します。その影響で、7時台・8時台とも列車が2本ずつ減少します。(合計4本削減)
天王寺方面普通電車
7~8時台の普通について、列車の削減・増発はありません。
▼ダイヤ改正で減少する、天王寺始発の【R】快速和歌山行き。
北アーバン地区 各路線普通列車
琵琶湖線・JR京都線
・概ね9~10 時台において、京都から高槻間の一部列車の運転を取りやめ、高槻発着とします。
・概ね 9~15 時台において、草津から米原間の一部新快速の運転を取りやめ、草津発着とします。
・平日の 18 時 52 分大阪発野洲行き新快速の運転を取りやめます。
JR京都線 大阪方面新快速・快速電車(高槻駅基準)
- 6~7時台の新快速・・・概ね30分間隔から20分間隔に短縮
- 7~8時台の新快速・快速・・概ね8分~9分間隔から10分間隔に拡大
この影響で、7時台の新快速が1本増発・快速が1本削減、8時台は新快速が1本削減となっています。
JR京都線 大阪方面普通電車(高槻駅基準)
- 7時~8時台の普通・・概ね4分~5分間隔から5分間隔に拡大
この影響で、6時台の普通が1本削減、7時台の普通が3本削減となっています。
見直しの範囲は、JR京都線(東海道山陽本線)も例外ではなく、朝ラッシュ時の本数が削減されました。夕方の大阪始発新快速の削減など、通勤客にとってはつらい改正になりそうです。そして、琵琶湖線新快速毎時2本体制が崩れたことが一番の驚きですね。草津駅基準で9時台~13時台の米原行きと、米原駅基準で11時台~15時台の毎時20分(15時台は17分)発の姫路行きが削減されました。昼間は、1時間に1本しか新快速がない(近江塩津発着のみ存続)ことになり、30分に1本走る普通(高槻~明石間快速)との接続がどうなるか注目になりそうです。接続があれば有効列車が増えて、新快速削減のデメリットもいくらかは緩和されると思うのですが。。
JR東海が運営する東海道新幹線との競争もあり新快速2本体制を維持していたと思っていましたが、今ダイヤ改正から、米原から京都・大阪へ急ぐ場合は、その東海道新幹線に乗るのが早い場合もありそうです。
▼サントリーカーブを駆け抜ける223系新快速
また、朝ラッシュ時の普通削減に伴い、207系に余剰が出ることが予想されます。最近は福知山線(JR宝塚線)で、昼間の普通新三田~宝塚間が223系・225系快速に置き換わり、今ダイヤ改正でもJR京都線高槻~京都間の本数が削減されるなど、普通の運転区間・運用が縮小傾向になっています。おおさか東線直通快速が221系に置き換わった場合、さらに207系に4本?余剰が出ます。こうなると、更新対象から外れており、最近運用に入っていない207系F1編成の動向が気がかりなところですね。
▼207けいのふつう
湖西線
概ね 10~15 時台において、近江舞子から近江今津間の一部列車の運転を取りやめ、近江舞子発着とします。これに伴い、京都から堅田方面への一部列車は行先を変更します。(平日・土休日とも)
新快速のみ運転となる区間が、近江今津以北から近江舞子以北に拡大します。昨年のダイヤ改正では、京都~近江舞子間の普通が削減されており、なるべく12連の新快速に乗客を集中させる方針なのかもしれません。
▼湖西線近江今津駅に停車中の117系福知山色の普通。
草津線
平日の概ね 11~14 時台において、草津から貴生川間の一部列車の運転を取りやめます。
草津駅11時~13時台の毎時25分、貴生川駅11時~13時台の毎時53分の草津~貴生川間の列車が削減されます。こちらも、毎時1時間に1本化されます。
▼草津線貴生川駅に停車中の113系忍者ラッピング編成。
山陰本線(嵯峨野線)
概ね 11~15 時台において、亀岡から園部間の一部列車の運転を取りやめ、亀岡発着とします。
平日ダイヤでは、園部駅11時~14時41分発の京都行き、亀岡駅12時~15時1分発の園部行き
土休日ダイヤでは、園部駅12時~14時41分発の京都行き、亀岡駅13時~15時1分発の園部行き
以上の列車が取りやめになります。こちらも、毎時1本の快速に集約する模様です。ところで、京都への観光客が戻りつつある今、京都~嵯峨嵐山間の普通の増発はないのでしょうか?
▼223系5500番台と223系6000番台による嵯峨野線普通。