5月26日、近畿日本鉄道の新型名阪特急「ひのとり」(80000系)が、鉄道友の会が制定するブルーリボン賞を受賞することが決定しました。【鉄道友の会発表】【近鉄発表】授賞理由としては、以下の通りです。
名阪特急列車は広くゆったりした快適性を実現し、高品質で高機能な移動空間を提供してきました。「くつろぎのアップグレード」をコンセプトとする80000系は、これらをさらに追求しています。ビジネス、観光、お出かけなどの多様な利用用途に対応し、車内からの眺望を楽しむことができる一方、悠久の歴史を育む沿線の伝統的景観とも調和しており、完成度が極めて高く魅力あふれる車両であることを評価してブルーリボン賞に選定しました。
80000系「ひのとり」は、21000系「アーバンライナーPLUS」・21020系「アーバンライナーNext」の後継としてデビューしました。車内の設備や座席は「アーバンライナー」から大きく進化し、日本の鉄道車両としては初めて、全座席がバックシェル付きとなっています。おかげで後ろに気兼ねせず背もたれを倒せますね。プレミアム車両では、座席の間隔が日本最大の130cmとなっており、今までの近鉄特急にはない快適性や高品質なサービスを追求しています。
そういえば、21000系「アーバンライナー」も名阪特急でデビューしましたよね。
それまでの近鉄特急の車両は、需要に応じて両数を調整できる貫通型を採用していましたが、21000系「アーバンライナー」はスピード感あふれる流線形を採用して非貫通型となりました。そして塗装も従来のオレンジと濃いブルーから白ベースの塗装になったことで、大きなインパクトを与えました。80000系「ひのとり」も21000系「アーバンライナー」もグッドデザイン賞を受賞しているのもわかりますね。
ひのとりは2020年3月14日(土)に名阪甲特急でデビューし、徐々にアーバンライナーを置き換えながら、現在はすべての名阪甲特急で運用されています。
今回の鉄道友の会2021年「ブルーリボン賞」「ローレル賞」には、16車種がノミネートされていたそうで、JR東海のN700SやJR東日本の261系「サフィール踊り子」、JR西日本の117系7000番台「WESTEXPRESS銀河」が候補に入っていました。どれも優れた車両だけに激戦だったと思われます。
【阪和線の沿線から】様より
近鉄でブルーリボン賞を受賞した歴代の主な車両
ビスタカーⅡ世 10100系 1960年受賞
*実車の写真は私が産まれる前に引退したので、ありません。シールを張る前のBトレ画像でお許しくださいませ・・