283系は、1996年に登場した特急型車両です。
大阪から紀伊半島へ向かう特急列車『くろしお号』には、国鉄時代からの381系が運用されており、一部は『スーパーくろしお』としてグレードアップが図られました。しかし、高速道路の整備が進んでおり、更なるサービスアップ・競争力の向上が求められたため、この283系『オーシャンアロー号』が登場しました。
紀勢本線(きのくに線)の沿線には様々な観光地があり、リゾート列車にふさわしいデザインとなりました。前面デザインは、白浜アドベンチャーワールドで飼育されているイルカをイメージものになり、スピード感を感じさせます。大きな窓からは、海辺の景色がよく見えそうです。
283系は、カーブの多い路線のため、振り子式を採用しています。
更なる増備が期待されたものの、計18両のみ製造で打ち切られました。
2012年に、列車名が『くろしお号』に統一されてしまいましたが、時刻表上では、『オーシャンアロー』の名前が残っています。
特急くろしお号(京都・新大阪~和歌山・新宮)で運用されています。
走行路線:阪和線・紀勢本線(きのくに線)・大阪環状線・梅田貨物線・東海道線(JR京都線)
(現在は京都乗り入れ運用はありません)
形式:283系
編成:基本編成6両×2編成=12両、
付属編成3両×2編成=6両 合計18両
・基本編成・・2編成とも新宮側先頭車がグリーン車
・付属編成・・2編成のうち1編成が、京都側先頭車にグリーン車、もう1編成が両端先頭車とも貫通型になっています。
・基本編成が検査等で入場中の場合は、付属編成同士をつないだ3+3の6両編成となります。