100系は、0系の改良形式として1985年に登場した形式である。
当時は新幹線で初めてとなる2階建て車両を連結し、『ニュー新幹線』の愛称で話題を集めた。先頭の形状は0系の丸型から鋭角の流線型にして空気抵抗を減らしたこと、前照灯を丸型から横長のものに変更したことでスピード感が一層増した。
編成中に2両組み込まれた2階建て車両には、食堂車・グリーン車・カフェテリアが設けられた。7号車はグリーン車であるが、2階部分は通常の2列シート、1階部分には1人用~4人用の個室が配置された。8号車の2階には食堂車が設けられ、高い位置からの車窓を楽しみながら食事が出来た。更にJR西日本には、2階建て車を4両も組み込んだ『グランドひかり』編成が存在した。
2003年に東海道山陽新幹線の『ひかり』から引退した後は、山陽新幹線の『こだま』号として塗装を変更の上、6両編成・4両編成の短編成で活躍している。座席は廃車となったグリーン車の座席が流用されており、ゆったりと乗車することが出来る。
*原色100系の先頭車と2階建て車はJR東海浜松工場にて保存されており、一般公開時にその姿を見ることができる。