8000系は、1989年(平成元年)に登場した特急型車両です。
京阪特急型車両としては6代目に当たり、鴨東線開業用として増備されました。
編成中にはテレビカーが連結され、2扉の転換クロスシートを備えています。
当初は、鴨東線開業に伴う増発分と、3000系6両編成の中間に組み込む中間車のみの計画だったそうです。
ところが、新型車両の人気が高いため、3000系を置き換える方針に変更されました。
1993年になると、7両編成10本が出そろい、3000系は残り1編成となりました。
1997年には、3000系に組み込まれていたダブルデッカー車が当形式にも追加されることになり、順次編成に組み込まれ、8両編成となりました。
なお、2009年に公衆電話は撤去され、2010年から始まったリニューアル工事でテレビも撤去されました。
2010年より始まったリニューアル工事では、車両の外装・内装とも大幅にイメージチェンジをし、『Elegant Saloon』の愛称がつきました。
車体の塗装については、上部が黄色・下部が赤色でしたが、リニューアル後は上下を逆転させ、両塗色の境目に金色の帯がまかれています。
車内も大幅に改装され、座席のモケット変更、側扉上部にLCD案内表示器、車端部(連結面)の座席をロングシートに変更、つり革の増設などが行われました。