3000系は、2008年(平成20年)から製造された、中之島線に直通する快速急行用車両です。
翌年には、グッドデザイン賞と鉄道友の会のローレル賞を受賞しました。
愛称はCOMFORT SALOON(コンフォート・サルーン)です。
登場年である2008年は、中之島線に直通する快速急行を主に担当していましたが、2011年ダイヤ改正で快速急行が特急に変更されたため、主に特急列車の運用に就いています。
2021年1月には、6号車に『プレミアムカー』が連結されました。
車両デザインはそれまでの車両とは大きく異なり、京阪電車の新しいコンセプト『風流の今様』の考え方をデザインするため、モチーフとした『花鳥風月』の世界観を表現したものになっています。先頭車の顔は、『月』のデザインを取り入れ、円弧状になっており、車内も円弧状になっている部分があります。塗装は、上部が紺色、下部が白色、その境界を銀帯としています。これは、京ののれん、紺袴、石庭の川の流れ、水都大阪のきらめきなどをイメージしています。
車内の座席は、自動転換クロスシートとロングシートになっています。転換クロスシートの配列は2列&1列となっており、ラッシュ時とそれ以外の時間帯で兼用できる設計です。転換クロスシートは全席転換できるのが特徴で、向かい合わせにならないようになっています。側扉上部には液晶式の案内表示が設置され、列車案内やニュース、天気などを流しています。