16000系は、1961年(昭和52年)から製造された、狭軌線初の特急用車両である。
それまでは、不定期特急『かもしか』号が走っていたが、定期特急に格上げするためにこの形式が製造され、10年かけて9編成が揃った。
本線で走っていた11400系旧エースカーに準じて設計されたが、荷物棚を広く取るためか、屋根が平面になり独特の形状をしている。そのため、16400系以降の形式と連結すると、車体の小ささが目立つ。
先頭車貫通扉には『特急』のホームベース型電照掲示のみで、列車の行き先を車掌台より看板で掲示している。側面方向幕は設置されていない。 デッキレス(ノーデッキ)タイプに乗車すると、往年の近鉄特急の雰囲気を味わえそうだ。
パンタグラフはひし形のものが使われている。
16001F・16002F・16003Fについては、大井川鉄道へ譲渡。 16004Fは高安で解体された。
走行路線:南大阪線・吉野線
編成:2両編成×4本=8両、4両編成×1本
非更新車(ノーデッキ、デッキレスタイプ) | |||
近鉄特急の旧型特急そのもの。デッキが無く、オレンジ色の座席が並ぶ。写真を見てお分かりのように、仕切りが無いため、居住性は劣る。 | 近鉄特急の旧型特急そのもの。デッキが無く、オレンジ色の座席が並ぶ。写真を見てお分かりのように、仕切りが無いため、居住性は劣る。 |