70系は、1990年(平成2年)に登場した、長堀鶴見緑地線(当時は鶴見緑地線)の車両です。
当時の鶴見緑地線(京橋~鶴見緑地)の開業に合わせて製造されました。
70系の特徴として、日本初のリニアモーター駆動方式が採用されたことが挙げられます。
リニア式ではありますが、、車両自体は浮上せず車輪で支持する鉄輪式が採用されています。
このリニア式を採用することで、トンネルの断面を小さくして工事費が削減できることと、急勾配や急曲線でも無理なく走行できるメリットがあります。その結果、1991(平成3)年8月に、鉄道友の会よりローレル賞をを受賞しました。
なお、鶴見緑地線で営業運転を開始する前に、南港に設置された試運転線で試験走行をしていました。
試乗会もありました(乗車できましたが、資料は残っていません。すみません・・)
車体はアルミ合金製で、50系以来の全塗装車となっています。
先頭部は『く』の字型に折れ曲がり、前面窓の上部に前照灯や尾灯、方向幕を配置しています。
貫通路は右側に寄せられ、運転台は左側にあります。
1996年の京橋~心斎橋間の延伸時に第14~23編成が、1997年の心斎橋~大正間と鶴見緑地~門真南間の延伸時に第24・25編成が追加で製造されています。
製造から20年を超したため、1次車については更新工事が行われています。
車体横に号車表示のある縦帯があるため、判別することができます。
走行路線:長堀鶴見緑地線
編成:4両編成×25編成=100両